雑記帳

オタク医学生が思ったことを書くブログ

TVアニメ「CUE!」20話感想

こんにちは。

2週連続で更新がだいぶ遅れたので今週は早めに更新しました。先延ばし癖いい加減治したいんですがなかなか難しいですね。先週の記事はこちら↓

 

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20話、う〜ん…って感じでした。言うほど悪くはないけど決して良くはないかな…と言うのが正直な感想です。美晴が留学に行くエピソードは確かに原作をほぼ踏襲しているのですが、アニメのストーリー展開と噛み合ってない印象だったので、無理にあのエピソードを持ってくる必要はなかったんじゃないかな…と思いました。とはいえここでこのエピソードを持ってきた理由はわからないでもないのでその辺りについて書いていきたいと思います。

同様に原作を踏襲していた16話は結構良かったのに対して今回の20話が今ひとつだった理由として、16話は原作のキャラクターエピソード、20話はメインストーリーがベースになっていたことが挙げられるかなと思います。これはアニメが基本的にオリジナルストーリーで進んでいる影響が大きく、16話ではもともと原作でもメインストーリーから独立していたキャラクターエピソードをアニメに輸入してもあまり違和感がありませんでした。一方で今回の20話はアニメとは展開が大きく異なる原作のメインストーリーがベースなので、全体のストーリー展開と今回のエピソードが噛み合っていない部分があるんですよね。6話も原作エピソードをかなり踏襲していましたが、序盤だったのでストーリー展開との齟齬はあまり感じませんでした。

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で、今回の20話はというと原作メインストーリー1章の終盤のエピソードがベースになっています。少しネタバレにはなりますが、原作の方ではデビュー作のアニメのアフレコが終わった段階で美晴が留学に行くという流れだったのに対し、アニメの方では「冒険サバイバーズ」の続編や「Project Himmel」のライブが控えている状況なんですよね。1ヶ月間とはいえ、その状況で「いいタイミングだったから…」と留学に行くというのは正直違和感があるなと思いました。そしてそれを聞いたメンバーの反応も冷静に考えるとおかしいですよね。そんな状況下なら留学に行くとしても短期だと考えるのが自然だと思うのですが、なぜか長期留学と勝手に思い込んでいるのは大いに謎です(マネージャーのりおさんを含めて)。それでもって留学の話題をラジオの配信中にするのも変な話ですよね。ラジオの進行に影響が出るほどメンバーが気にしているという演出をしたかったんだとは思いますが、別にラジオの場でやる必要は感じられませんでした。美晴が弾き語りであの曲を歌うのも、ラジオよりも普通にオフで話している流れの方が自然かなと思いましたし、やるならリスナーの反応なんかの演出を挟んだ方が良かったかなと思います。曲自体は原作エピソードにも登場するものなので僕にとっても思い出の曲ですし、安齋さんの歌もすごく良かったんですけどね…。

と、ここまで愚痴みたいになってしまいましたが、ではなぜそこまでして今回留学エピソードを扱いたかったかということについて書きたいと思います。本編でも美晴の口から語られていましたが、彼女にとって声優もピアノもどちらも大切であるというのがあります。これは16人の中で唯一の存在で、他の15人は(動機は色々あれど)夢は声優ただひとつであるのに対して、美晴は声優とピアノという明確に2つの夢を持っています。美晴は音大を出て大学院にまで行くほど真剣にピアノをやってきていて、「音の世界」という共通点から声の芝居に興味を持ったという経緯がありますし、さらにアニメ業界と音楽は切っても切れない関係にあるので、どちらも大切という美晴の考えはその通りだと思います。

CHARACTER | アニメ「CUE!」公式サイト

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そんな2つの夢を持った声優のタマゴが限られた時間とチャンスに対してどのように向き合っていくのかを描きたかったんでしょうね。事務所での陽菜の「どっちの方が大事なんてないよね」という台詞もそれを象徴しているように思います。「今は声優に力を注いでみたい」と言いながら1ヶ月も休みを取って留学に行くのは矛盾している気もしますが、音楽留学の経験が声優活動にいい効果をもたらす可能性もありますし、真咲社長の「あの子にとって大切な1ヶ月よ」という発言もそういう意図があるのかなと思います。ちなみに実際に活躍している声優さんでも他業種から転向してきた方もいらっしゃいますし、声優をやりながら別の仕事をしている方もいます。多様化する現代の声優業界を描いているCUE!という作品の中で、美晴はそんな「二足のわらじ」を体現するキャラクターとしての立ち位置になっているのかなと思います。そして、原作では学業との両立という話題で挙がっていたテーマですが、「声優一本でいくことが必ずしも声優として成功するための近道ではない」という意味もあったのかなとも思います。

そして今回は明確な言及はありませんでしたが、前回の19話も踏まえて美晴がリーダー的ポジションにいることも描写されていました。回想シーンを交えて失って初めて気づくというような描写だったのは少し気になりましたが、原作のことを一旦忘れても確かに6話、14話、16話あたりでの立ち回りはリーダーっぽい…というか最年長らしい面があったということを自然に描写できていたように思います。19話で利恵はよく気が回ってかつ引っ張っていけるタイプと評されていましたが、美晴の場合は引っ張っていくタイプというよりは寄り添う、包み込むというようなタイプですよね。共通点としてはどちらも無意識にリーダーポジションを務めていることでしょうか。次回以降もリーダー絡みの話はあると思いますが、4チームのリーダーはそれぞれ全然タイプが違って四人四色なのが面白いところです。

なんだか愚痴が多かったような気がしますが、やりたかったことは分かるのでこうして文章にしています。結局のところ「美晴の2つの夢」「利恵とは違うリーダー像」ということを主に伝えたくて原作の留学エピソードを引っ張ってきたんだと思いますが、最初に書いたようにここまでのアニメのストーリー展開とやや噛み合っていないのを無理に合わせようとして微妙な感じになってしまったのかなと思います。「冒険サバイバーズ」の続編はともかく、(具体的に何ヶ月後かは不明ながら)ライブが控えている状況で1ヶ月留守にするというのはどう考えても無理があったと思いますし、特に美晴たちはこれまでの仕事の内容からしてもダンスレッスンはそこまでやってきていなかったと考えられますから尚更です。とはいえ美晴が2つの夢を同じくらい大切にしているという描写をするにはやはり留学というイベントを持ってくるのが一番説得力があるような気もするので、ある程度納得はしています。ただ、19話がほぼ完全にアニメオリジナルストーリーでよくまとまっていた構成だったので、20話もそうした方が良かったのではないかと思ってしまっています。正直ラジオ組(Wind)の担当回は今ひとつなのが多かったので、美晴回はもうちょっと頑張って欲しかったなと思いますが、ここから最終回まででうまくまとまって「終わりよければ全てよし」になればいいなと思っています。残すところあと4話ですが、ラストスパート楽しんでいきたいと思います。それでは。

 

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TVアニメ「CUE!」19話感想

こんにちは。

またもや更新が遅れ気味ですが、今週は普通に忙しかったので許してください。前回の記事はこちら↓

 

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19話は個人的にかなり好きな回でした。というかあの18話の直後にこの19話を持ってくる構成、丸山利恵の株が上がりすぎな気がするんですがシリーズ構成の浦畑さんはよほど利恵のことが気に入ったんでしょうか。

それではまず丸山利恵のリーダー性について少し語りたいと思います。そもそもリーダーという役割は必要なのか?という疑問もないではないですが、共同生活をしている上にマネージャーもりおさん1人しかいない状況ではリーダーを決めておいた方が何かと都合がいいという事情はありそうです。しれっと先にリーダーが決まっていたVogel組(Bird)はどういう経緯でそうなったのか描かれていませんが、(原作にはその描写があるので知っていますが)今後描かれるのでしょうか…? それはさておき、利恵は(おそらく)初対面のインタビュアーにも「そう見える」と評されるほどに無意識にリーダーポジションにいた訳ですが、7話や13話を見返すと、確かにリーダーらしい立ち回りをしていることが分かります。利恵のすごいところは特に仕切りたがりという訳ではなく、本当に無意識にそのリーダーシップを発揮しているところなんですよね。その証拠に、改めて自分がリーダーだと意識した途端に空回りし始め、社長やメンバーに弱音を吐く始末でした。基本的に利恵は真面目で責任感が強いので、リーダーとしての責任を感じてしまうとこのように抱え込んでしまうという一面があります。もっとも、その悩みを打ち明けたことによって「無理にリーダーらしくする必要がない」と分かってからは今まで以上にリーダーシップを発揮し、厳しいスケジュールの中無事朗読劇を成功させることができています。それにしても、公園のシーンでは「私や鳴は人への配慮はできないタイプだし、凛音に至っては論外」と評していた聡里の発言を裏付けるような4人の言動が凝縮されている印象でしたね。「利恵がリーダーに相応しい」ということの説得力を一気に増していたと思います。

さて、その朗読劇に関してですが、利恵の立ち回りの上手さがこれでもかと出ていました。自分を表現しようとすると何かと不器用になりがちな利恵ですが、周りを見る力には長けているので、上手く役割分担とスケジュール管理を行い、限られた時間の中で最大限に良いものを作ることができていました。そして、いつもの4人だけでなく、他のチームの12人も協力していたのが大きなポイントです。それは利恵の真摯な態度が皆を動かしたと同時に、ここまで一見すると4人ずつバラバラに活動しているように見えていても、共同生活をしていく中でしっかり信頼関係を築いていたことの証明なのかなとも思います。普通はたとえ同じ事務所でも仕事の内容や普段の生活はそれぞれ違うので、同じイベントのためだとしても一体感を出すのは難しいと思うのですが、AiRBLUEは寮で共同生活をしているからこそ、このように一致団結することが可能だったんですよね。そして今回16人で協力した経験は、今後描かれるであろう「Project Himmel」の活動にも良い影響を与えることが予想できます。ここまでの18話分で積み重ねてきた時間と人間関係を踏まえ、さらに今回の冒頭で「Project Himmel」が16人体制で活動していくことが発表されたからこそ、この16人で力を合わせる描写が説得力のあるものになっていて、基本的には1話完結型のシナリオながらも2クールという尺のゆとりを使った時間経過を感じさせる作りになっていたと思います。

朗読劇本番はなかなかにオリジナリティ溢れる脚本だった上に、準備だけかと思いきや裏方として他のメンバーも参加していたのが印象的でした。ボランティアであるにも関わらず、休日を返上して朗読劇に協力してくれる仲間がいるというのは本当に心が温まりますね。それから特に良かったのは朗読劇終了後の場面です。18話ではチームメンバーから見た利恵の印象が語られていましたが、今回は他チームのメンバーから見た利恵の印象が語られていました。異なった視点から利恵の印象が語られることで、利恵のリーダーとして、いや人間としての良さが強調されていた気がします。そしてそれだけ褒められている利恵本人はというと一人で反省会をしているんですよね。朗読劇は成功したにも関わらず、周囲を巻き込んだことに対して「本当にやって良かったのだろうか」と自問する責任感の強さは利恵のいい点でもあり悪い点でもあるというのは前にも書いたと思いますが、それを肯定してくれるメンバーがそばにいるというのが良いです。CUE!という作品のテーマの一つに「仲間の大切さ」があるというのはこれまでに何度も書いていますが、利恵は一人では上手くいかないタイプなんだろうなということが今回のストーリーから読み取れます。利恵は一人ではいろいろと抱え込んで上手くいかないであろうところを、リーダーとして仲間を支え、そして支えられることで持ち味を活かすことができているんだと思います。そしてこの朗読劇を通じて初心を再確認するという演出も良かったですね。今でこそアフレコにLUNΛ ω rabbitsとしての活動にと多忙な4人ですが、最初は朗読劇しか活動がなく、そしてそれが原点だったからこそ、忙しくても続けていきたいという意思があるのは嬉しいですね。またここで流れるBGMが1クール目OPの「スタートライン」のアコースティックアレンジということで、「原点」を強調している印象だったのも良かったです。そして夕陽の演出や凛音の打ち上げの提案に乗らない聡里や鳴の姿は初心の変わらなさを象徴していたように思います。

それにしても最初に書いた通り18話からの19話で利恵の株が爆上がりしていますね。利恵は第一印象と比べてすごくよくできた人間であることが魅力なのですが、アニメでもしっかりとそれが表現されていたのが良かったですね。なんだか扱いが良すぎる気もしないではないですが…。そして次回は美晴回ということでリーダー回が続く気がしていますが、最終回も着々と近づいているのでここからどうまとめに入っていくかも気になっています。それにしても放送前は長いと思っていた2クールも残るところ5話、放送期間にして1ヶ月と考えると既に寂しくなりつつありますが、まだまだ楽しんで観ていきたいと思います。それでは。

 

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TVアニメ「CUE!」18話感想

こんにちは。

特に忙しかったという訳でもないのにここにきて更新が本放送ギリギリになってしまいました。反省。前回の記事はこちら↓

 

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18話もなかなか良かったですね。ちょうど直前にBlu-Ray2巻特典のReading Liveを観て原作ストーリーの復習をしていたので、「そういえばこんなエピソードあったな〜」と思いながら観ていました。それにしても2クール目に入ってから原作エピソードが結構織り込まれていて嬉しいです。

今回は回想シーンが最も多かった回でした。まず最初のシーンでは鳴と利恵の出会いが描かれていましたが、構成が原作と逆なんですよね。原作では現在の利恵と鳴の間で静電気が起こったことをきっかけに回想シーンが始まるという構成でしたが、アニメでは先に回想を持ってきたのが面白かったです。これは原作と違ってモノローグが少ない脚本になっていたのと、回想シーンを増やしたことが要因なのかなと思います。その結果として、現在と過去のシーンが交互に流れることで利恵と鳴の間にある変わらないものが強調されていたように感じられて良かったです。そしてこの利恵との出会いのシーン(というか回想シーン全体を通してですが)、鳴の視点では他の子供たちの顔は影になっていて描かれていないのに対し、利恵だけはしっかりと顔に光が当たっているように描かれているのが鳴にとって利恵が特別な存在であることを強調していたように感じます。16話のまほろとも少し通じる部分がありますが、周囲に馴染めていなかった当時の鳴に手を差し伸べてくれた利恵は特別な存在であり、鳴にとってはそれから今まで利恵が人生の指針になっているというのがこの2人の関係性において重要な部分であるので、しっかり描いてくれていて嬉しかったです。個人的には利恵が生まれつきのオッドアイであることが驚きでしたが、原作の時点で幼少期から厨二病(厨二とは?)だったようなので、この方が自然なのかもしれません。

続いて現在の鳴ですが、基本的に無表情で感情を出さないながらも演技はそつなくこなしてしまうという周囲からは扱いに困るタイプであることが描かれています。そしてそのことを聡里に指摘された際、鳴が声優として活動する理由は「利恵がやりたいから」であることが明かされます。ではもし利恵が声優を辞めたらどうするのかという質問については「考えたことがない」と答えていますが、これは現時点での鳴の本心でしょう。原作の方ではこの問いに対しての答えは少しずつ出ていましたが、現時点では利恵のそばにいることが鳴にとっての最優先事項であるため、利恵が声優を辞めてしまったらどうなるかは鳴本人にも分からないのだと思います。

ここからは現在と過去の対比が行われながら進んでいきます。まずライブ前日に体調を崩した鳴を見舞う利恵、幼少期の遠足当日に熱を出した鳴に遠足をサボってまで会いにくる利恵が続いて描かれています。ここで特筆すべきは鳴が利恵を特別に思う気持ちは当時から一方通行ではなかったことですね。だからこそ鳴は出会ってから今まで利恵についていくことができていたのだと思います。ここで現在と幼少期の鳴と利恵を続けて描くことで、2人の関係は今でも変わっていないことが示されていますが、変わったこともあります。それは続いて部屋にやってきた聡里、そして凛音の存在です。鳴を心配してくれる存在はかつて利恵だけだったのに対し、現在はこの2人もそうであること、そして鳴だけでなくこの2人にとっても利恵が大切な存在であることが描かれています。そんな2人から自分の知らない利恵の様子を聞かされて心が揺れてしまう鳴ですが、その理由はというといわゆる嫉妬というのとはちょっと違って、幼少期から自分の行動の指針としてきた利恵が変わってしまうことへの不安が一番大きいのだと思います。幼少期の七夕のエピソードがありましたが、短冊に書く願い事も思いつかないほど「自分」を持っていなかった鳴にとって、利恵は自分を導いてくれる存在であり、その利恵が変わってしまうということは自分の人生まで変わってしまうことを意味するんですよね。そしてそのことを見透かしたように「確かに変わったかもしれない。けれど変わったのは自分だけではなく鳴もそうだし、変わることも悪いことじゃない。新しい仲間も大切だけれど、だからといって2人の関係は今まで通り変わらない」(要約)ということを伝えて鳴を安心させる利恵の姿は、これまで2人で過ごしてきた時間の長さを感じると共に、丸山利恵という人間の器を示していたように思います。いや〜、それにしてもそれを受けての「ずっと、一緒。」の声色に心のわだかまりが解けた感じが出てて良かったですね…。鳴は基本的に口数が少ない分、一言で感情を表現する場面が多いのですが、土屋さんの芝居はそれがちゃんと伝わってくるのが良いです。

そして無事快復した鳴と共にライブに臨む4人ですが、ここでも静電気の描写をはじめとして「鳴と利恵の関係が変わらない」ことがしっかり描かれていて、利恵の発言を裏付けるようになっていました。「利恵は私の光。これからも、ずっと。」というセリフは原作からそのままですが、鳴にとっての利恵がどういう存在であるかを端的に表したいい表現だと思います。それは利恵がいなければ自分は輝けないというのもそうですし、光というのは離れていても届くものでもあるので、必ずしも隣にいなくても大丈夫というニュアンスもある気がします。先程も少し書きましたが、原作の方では活動を続けるうち鳴自身にも少しずつ主体性が出てきている描写もあったりと、鳴が利恵の背中を追うばかりではなくなっていたことを踏まえるとそう受け取れるように思います。今後鳴と利恵がどのような声優になっても、あるいはなれなかったとしても、利恵と鳴はお互いに大切な存在であることに変わりはない、そういうことなのかなと思いました。

最後にライブパートですが、chun×4はほぼ止め絵だったのに対してLUNΛ ω rabbitsはバリバリに動いていたのはあくまで今回の主役はこちらということを強調していたのかなと思います。しれっとchun×4は新曲を披露していましたが、これ13話でのオーディションで歌っていた曲のメロディがそのままBメロになっているんですね(最初気づきませんでした)。地味に13話冒頭で「新曲のデモ聴いた?」という会話をしていたので、まさかそんなところに伏線があったとは…と後で気づいた時に思いました。それはさておき、LUNΛ ω rabbitsの方は今回がお披露目ライブでしたが、ライブ前後を含めてあまりそれを感じさせない描写になっていたように思います。それはこれまでに朗読劇をしたりアフレコをしたりと幅広く活動してきたが故でしょう。1クール目であまり出番がなかった彼女たちですが、その間にもしっかりと活動をしていたということをこうして伝えていて、仕事がなくても頑張り次第で成長はできるということを示していたのかなと思います。曲に関してはゴシック系の楽曲で、原作から続くMoonの雰囲気ともマッチしていて違和感なく聴くことができました。chun×4と比べるとより世界観が強いというか「キャラクターソング」感が強めで、ライブパートの水鏡を通してキャストとキャラクターを繋げる演出もそれを強調していたような気がします。キャラクターとキャストがリンクするというのはCUE!というコンテンツそのものにも通じる部分があるので、この演出は個人的にかなり好きでした。

今回は珍しく特定のキャラクター間の関係性に主軸を置いたストーリーでしたが、やはり遠見鳴というキャラクターを語る上では丸山利恵との関係性が占める比重は大きくなるので、今回の構成はなかなか良かったように思います。今回のエピソードを踏まえて、原作から変わった点もあるけれど、重要な点は変わっていないCUE!アニメも鳴と利恵の関係性みたいだなと少し思いました。変わることは少し怖いけれど、変化を受け入れるのも大切だということを改めて思い知らされ、今後のCUE!というコンテンツへの不安も少し解消したような気がします。アニメも残すところあと4分の1ですが、最後まで楽しんでいきたいと思います。それでは。

 

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TVアニメ「CUE!」17話感想

こんにちは。

16話の放送からライブだったりGWだったりがあったので1週間しか経っていない気が全然しないのですが、今週も感想を書いていきたいと思います。前回の記事はこちら↓

 

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いや〜、17話、良かったですね…。単純にストーリー自体がアフレコ現場にフォーカスした堅実なものだったからというのも大きいですが、これまで(アニメでは)素性が不明だったレッスンコーチの桐香先生にも少しスポットが当たっていたことや、何より月居ほのか役の緒方佑奈さんの演技が良かったです。

今回は今までの記事と少し書き方を変えて時系列通りに振り返っていこうかなと思います。まず冒頭の「ブルームボール プラネットウォーズ編」2話のアフレコ現場では、ほのかはいつも通りそつなく収録を終えて失敗した利恵を気遣う言葉をかけるなど、ここまでで見せてきた優等生的な面が強調されていました。ところが、自分の演じるアヤメの台詞ばかりが並んでいる次回の台本を受け取ると、思わず弱音を吐いてしまいます。それを聞いた音響監督の斉田さんは「できないならやらなくていいんだぞ」と突き放すような一言を放ちますが、この発言の意図はおそらく彼が役者の自主性を重んじるタイプだからなのだろうと思います。例えば5話では当初の想定より感情を込めすぎていた陽菜と舞花の演技を(原作者の意向があったとは言え)採用していたり、10話では上手く求められる演技ができない舞花に対して具体的な指導ではなく会話の中からヒントを与えていたりという描写がありました。今回も、弱気な発言をしたほのかをあえて突き放したような発言をすることで、自ら演技プランを考えることを促したのかなと思います。もしくは単にプロとして仕事を受けているという立場にありながらそういう発言をしたことに対して純粋に憤っていたのかもしれません。

事務所に帰るとWindの面々が出演したアニメの配信をみんなで観るというイベントが発生しているのですが、これが今回のほのかとの対比で意外といい味を出しているんですよね。「てさぐれ!部活もの」を彷彿させるような役者のアドリブありきの作品にいつもと変わらないテンションで出演しているWindの面々を見てほのかがどう思ったかは知る由もありませんが、「これぐらい気楽にやれたらいいのに」ぐらいのことは思っていたんじゃないでしょうか。

いつも通りのテンションが求められるWindの面々に対し、ほのかは真剣に役と向き合わなければなりません。いつもより(8話では全く台詞がない回すらあったことが示されていました)圧倒的に多い出番へのプレッシャーに加え、斉田さんを怒らせてしまったのではないかという不安も相まってほのかはかなり気負ってしまいます。一見すると快活な印象が強いほのかですが、その実かなり繊細な面があるというのは彼女の性格において重要なポイントなので、そこを拾ってくれていたのは嬉しいです。何度練習しても思うような芝居ができないほのかは、「忘れ物をした」と嘘をついてまでレッスン室に戻り、一人居残り練習を始めます。一人で練習しているシーン、敢えて声を入れないことで本番での演技に説得力を持たせるのもそうですが、空のペットボトルが増えることで時間の経過を表現しているのなかなかいいですよね…。そうして練習しているうち、煮詰まって筋トレをしていたところに桐香先生が現れます。そもそもほのかが筋トレをする理由は幼少期に観た「サンダーウーマン」への憧れからなのですが、そのアニメ版の声を当てているのは他でもない桐香先生なんですよね。原作では桐香先生自身の口からサンダーウーマンの声を当てていたのは「唐木ユリ」、つまり「由良桐香」の芸名であることが明かされるのですが、アニメでは視聴者には分かるようになっていながらもほのかは最後まで知らないままになっていて、これはこれでいいなと思いました。それはさておき、ほのかは思うように演技ができない理由を「人前で弱音を吐いてみんなを心配させるなんて、明るくてムードメーカーな私の知っているアヤメと違う」と言っていますが、これは今のほのか自身と全く同じ状況なんですよね。ほのか本人はそれに気づいていない様子ですが、この場面でほのかの心配をしつつ帰りを待っている他のFlowerの面々を映すことでそれを強調しているのもいい表現だなと思いました。あと地味に一番心配しているのが普段飄々としている志穂というのもいいですよね…。それは8話でほのかに支えてもらった経験があるからという部分が大きいのかと思いますが、志穂もちゃんと仲間のことを気にかけているんだなということが感じられて嬉しいです。そして、桐香先生はアヤメとサンダーウーマンを重ね、「本当の強さは自分の弱さに向き合うことから生まれる。目に見えることだけにとらわれずにキャラクターと向き合いなさい」というアドバイスをしているのですが、この部分の演出がかなり良かったです。「自分の弱さに向き合うこと」について語っている部分では鏡に向かっている桐香先生、「自分の演じるキャラクターにしっかりと向き合ってみなさい」と言う部分でTV画面上のアヤメとほのかが向き合う構図になっていたり、台本の表紙に描かれているアヤメ、途中のイメージ映像で出てきたサンダーウーマン、鏡に向かう桐香先生が全て同じ腕組みをするポーズをしていたりと、とにかく演出が上手い印象がありました。結局ほのかはここで桐香先生のアドバイスの真意を理解できていないのですが、こうして視覚的に印象付けることで後々気づいた時の説得力を増していたように思います。「目に見えることだけにとらわれるな」というアドバイスをしているシーンで視覚的な演出をめちゃくちゃ入れてくるのも逆説的で面白かったです。

そして迎えたアフレコ当日、ほのかを心配してか桐香先生がスタジオに現れます。ここで「唐木さん」と呼びかけられることで、(先程詳細を書いてしまいましたが)桐香先生は声優としては別の名義で活動していたことが仄めかされているのが自然でいいなと思いました。仮に「由良桐香」のまま活動していたら流石にほのかが気づかないはずはないですからね。そして当のほのかはというと、テストでこれまでのアヤメのイメージを捨てられないままの芝居をし、斉田さんに「気持ちを掴み切れてないんじゃないか」と指摘されます。結局それでもほのかは演技を変えられず、やや腹を立てたような口調で斉田さんにNGをもらってしまいます。ここで追い詰められた(と言ったら言い過ぎかもしれませんが)ほのかは、ようやく自分とアヤメを重ね合わせることができました。それはこの場面で「怖い」と感じたほのか自身の弱さ、そしてレギュラー戦に臨む場面で「怖い」と感じるアヤメの弱さが共鳴したからなんでしょう。ここからは本当に緒方さんの演技に全てが込められていたように思います。強さの中に秘めた弱さ、ほのか自身とアヤメの境遇の共通点、そして台詞の内容と声優という仕事の重なり…そういうものがしっかりと伝わってくるいい演技でした。そこから共演者の心が動いたり、前後のシーンを録り直そうと提案されたりという流れが起こることに十分な説得力がありましたし、いい演技が出たらそれに負けないようにもっと作品を良くしようという現場のいい空気感も伝わってきてなかなか感動的でした。

そしてアフレコ終了後、ほのかの演技を口々に褒める共演者たちの空気感は本当に温かかったですし、特にAiRBLUEの同期たちにとっていい刺激だったことが描写されていました。同じスタートラインに立った仲間同士が切磋琢磨していくのがCUE!の魅力の一つなのは間違いないので、同期たちがただ感心して終わらなかったことも、先輩声優から褒められるという原作にはない描写があったことも良かったです。そしてアフレコの様子を見ていた桐香先生は「サンダーウーマンになれたわね」という伝言を残して消えていたのですが、その一言でほのかだけに伝わっているというのが粋な演出だなと思いました。「だから私は戦う。戦えない人の分まで!」というサンダーウーマンの台詞は、オーディションに受かったほのかの裏にはたくさん落ちた人がいて、その人たちの分も背負ってアフレコに臨むという声優ならではの状況とも重ねていたのかなと思います。結局ほのかが桐香先生とサンダーウーマンの関係に気付いたのか気づかなかったのかは最後まで明かされませんでしたが、視聴者の想像に任せる演出もこれまであまりなかったので新鮮でした。

さて、ここまでいつもと書き方を変えて時系列順に書いてみましたがいかがでしたでしょうか。普段は全体を振り返るように書いているのですが、結局書きたいことがまとまらないので時系列順に書いたほうが漏れがなくて個人的には良かったように思います。それにしても、2クール目序盤は割と不安がありましたが、15話以降原作のエピソードをうまく取り込んで面白くなっている印象があります。ある程度ストーリーの方向性が決まってきて、かつキャラクターの関係性も固まってきているので原作エピソードを出しやすいのかもしれません。どうやら次回も原作エピソード成分が多めのような予感がしているので結構楽しみにしています。それでは。

 

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これまでと、これから。〜CUE! 3rd Party「Start a new line」〜

こんにちは。

いろいろと思うところがあって今回のCUE! 3rd Party「Start a new line」の感想ブログは書かないでおこうかとも思っていたのですが、ライブ直後の感覚を忘れないでおくためにも書くことにしました。

今回の3rd Partyは、一般的にアニメ関連のイベントは放送が終わってから開催されることがほとんどの中、敢えて途中で開催したというのが特筆すべきポイントだと思います。どういう意図でそうしたのか疑問に思いながらの参加でしたが、終演後にはなるほどなと納得している自分がいました。4月頭に開催していたらもっと良かっただろうなという気はしましたが、伝えたいことはなんとなく分かった気がします。

今回の3rdはキャストのMCがないことやその代わりに朗読劇が差し込まれることといったCUE!のライブの特徴はそのままに、1st・2ndと異なる点としてチーム曲なしで全て16人全体曲だったこと、アンコールがあったこと、「マネージャー」という言葉を使わなかったことが挙げられると思います。チーム曲なしだった理由としてはアニメにおいて現状Bird以外チーム曲にあたるものが存在しないということ、そして曲数が増えて全体曲だけでフルライブが成立するようになったことが挙げられるというのはパンフレットで説明されていた通りですが、もう一つの理由としてチーム曲は基本的にゲーム内アニメの主題歌という位置付けだったことがあると思います。全体曲はゲームの方のストーリーに合わせた曲が多いとはいえ、オリジナルストーリーのアニメでもCUE!というコンテンツの根幹のテーマは変わっていないので十分通用するのですが、アニメの方に一切登場しないゲーム内アニメの主題歌を今回披露するのはおかしいということです。もっとも、「One More Step!」や「ドリ☆アピ」などの最初のチーム曲に関しては披露しても良かったんじゃないかとも思いましたが、1曲ずつだけ披露するよりも全て全体曲の方が統一感が出ますし、アニメもまだ放送途中の今披露する意味は薄いという判断だったのかなと思います。アンコールがあったことに関しては、2ndでもアンコールを設ける構想もあったとのことなので、あまり深い意味はなくその方がまとまりが良かったというような理由かと思います。「はじまりの鐘の音が鳴り響く空」でアンコール前提の終わり方をした時は少し驚きましたが、アンコールが「アンコールありがとうございま〜〜す!!」みたいな始まり方じゃなかったので安心しました。それはそれで悪くないとは思うのですが、個人的にはCUE!のライブはそういうのじゃないと思っていたので解釈違いを起こさずに済んで良かったです。そして、「マネージャー」という単語が登場しなかったのは今回の変化点として個人的に最も嬉しかったところです。アニメにはゲームと違ってプレイヤーキャラクターにあたるマネージャーが登場しないから当たり前といえばそうなのですが、以前から観客席にいる我々に向かって「マネージャー」と呼びかけられることに違和感があったので、できれば次回以降もそうしてほしいと思っています。誤解を招く恐れがあるのでここで言っておきますが、2ndの「陽菜とAiRBLUEのみんなからマネージャーへの手紙」というコンセプトはとても良かったと思います。しかし、観客に向かって「マネージャー」と呼びかけるのは(具体的に言うと「Radio is a Friend!」の前の幕間劇の部分とかですね)(あそこはアドリブだったようなのであまり強くは言えませんが)少し違和感がありました。逆に後半にあった悠希の「それってマネージャーがいてくれるからなんだよね。いつもありがと!」というセリフはちゃんと手紙の中の言葉として成立していたので良かったと思います。が、そもそも僕はゲーム内でも「マネージャー」と呼ばれることがあまり好きではなかったのでこれは極端な意見ではあるとも思います。

さて、続いてはセットリストについて振り返りたいと思います。詳しい意図については打ち上げ配信などで明かされると思いますので、僕が今回のセットリストをどう感じたかということを書いていきたいと思います(違ったら鼻で笑っておいてください)。まず今回は衣装が2種類のみ、つまり着替えは1回のみという息つく暇もないような構成だったのが印象的でした。その中で僕が感じたのは、今回のライブは前半のTalk about everything衣装の部分と後半の新衣装の部分でテーマが分けられるのかなということでした。前半は「空合ぼくらは追った」と「Tomorrow's Diary」の新曲2曲を含んではいましたが、「Forever Friends」で締めていたことや衣装を含めてAiRBLUEの「これまで」を表現していたのではないかと思いました。一方で後半はアニメ1クール目OPの「スタートライン」から始まりEDの「はじまりの鐘の音が鳴り響く空」で一旦締め、最後は12話EDとしても使用された「さよならレディーメイド」で終わるという構成から「新しいスタート」そして「これから」を意識させるようになっていたと思います。

…と、ここまで書いてきたところで僕の悪い癖であるどこか他人事のような文章になってしまっていることに気づいたので各曲の率直な感想を書きたいと思います。

M1. 空合ぼくらは追った

冒頭の16人の「おはよう」からの「おはようって繰り返す僕ら〜」の流れは見事。アニメ主題歌で「スタートライン」「はじまりの鐘の音が鳴り響く空」という「はじまり」をテーマにした曲があるにも関わらずカップリングのこっちを持ってくるあたりがCUE!らしい。でも確かに「おはよう」って1日の中で最初に発する言葉だし、なるほど〜となる。去年のRLで8人verは見たけど、16人verはやっぱり見応えが違う。Bメロの電車ごっこみたいな振り付けかわいいし、サビの「どんな日も超えて超えて先へ」の力強さもいい。Dメロの「ここに今いること証明したい」のあたりとかもライブ〜!って感じで良かった。

M2. 白い沿線

作詞・作曲:渡辺翔繋ぎがですねぇ!!ディスプレイの電車とゲーム背景画像でいきなり情緒破壊されかけた。あとやっぱこの曲振り付けが良すぎる。2ndでも思ったけど2Bの改札の振り付けマジで天才的すぎる。そもそも人間で改札を表現するだけでもすごいのに、改札を挟んでお互いが振り返るけどタイミングがずれて目線が合わないって表現はドラマ性が強すぎる。

M3. 私たちはまだその春を知らない

やっぱ強いわこの曲。白い沿線からのこれで季節が冬から春になってくのいいねぇ〜。てかBPM高いのと振り付け難しすぎて一生振りコピできないが。そして歌詞の意味が未だに理解しきれていない。「まだその春を知らない」ということはまだ冬?もしくは後で振り返ってようやく分かる「春」ってこと?歌詞読むと後者っぽいけどよくわかりません。でも好き。

M4. ミライキャンバス

朗読で次Colorful?ミライキャンバス?どっちだ?と思わされてからのこっちか〜〜!!でミライキャンバス。フォーメーションでわかってたけど好きすぎてイントロでスゥッ…となって立ち上がるのが遅れる。MVも振り付けもいいし、サビでこの衣装の良さが活かされてグレーと白の2色に分かれるのが綺麗で何度見ても好き。サビは振りコピすると腕回すからめっちゃ周りに気を遣うけど楽しい。2ndであの位置にあったミライキャンバスがここにあるということはここから先で「未来」を描くんだろうな〜〜となる。

M5. 雫の結晶

ここで来るか〜!!となった。アニメ16話で流れたばかりだし歌い出しがまほろなのでちょっとウルっときた。今回はステージに階段がなかった分メンバー同士の距離が近くてお互いに寄り添ってる感が強かったのが良かった。Aメロのソロパートはチームメンバーに見守られてるような構図なのも良い。

M6. マイサスティナー

マージでいい曲。サビの「またキミへ またキミへと」が綺麗にリレーしていくのが大好きなんだけど、ラスサビだけ全員正面向くのも好き。そもそもこの曲全体的にフォーメーションの変化が激しくてライブでの見応えがすごいんだよな…。あとやっぱりラスサビ転調の気持ちよさが尋常じゃない。何百回と聴いてるけどライブで聴くとなお気持ちいい。

M7. Radio is a Friend!

数少ないキャラソンらしいキャラソン。やっぱりセリフパートの解像度が高いし、単純に聴いてると楽しくなってくるよねこの曲。あと2ndに比べてクラップがめっちゃ揃ってて楽しかったし、振りもだいぶ覚えてきてたから踊って叩いて忙しくて最高だった。何も考えずに盛り上がれる曲って何気にCUE!楽曲の中では貴重な存在だったりする。

M8. Tomorrow’s Diary

振りムズない????表題曲の中ではトップクラスに難しい気がするし覚えられても隣の人ぶん殴りそう。歌い出しの「聞こえてる」で陽菜以外の15人が耳に手を当てるとことかページめくるっぽい振り付けはかなみ先生らしいな〜と思う。明らかにミライキャンバスオマージュしている部分もあるからミライキャンバスの前後に来るかと思ってたけど違った。最初聴いた時はそんなでもなかったけどライブで聴いて結構好きになった気がする。

M9. beautiful tomorrow

なるほどtomorrow繋ぎか〜〜!!となった。サビの振り付け難しいけど何回も見てるうちに覚えてきたので今回はだいぶ踊れた。シングル表題曲全般そうだけど聴くとメインストーリー読み返したくなる。てかこの曲のステップをあの紙吹雪だらけの2ndでやってたのヤバない???

M10.最高の魔法

あっここで!?!?となった。季節は冬から春になるものなのに敢えて逆行させたその意図やいかに。2ndで見てるからだいぶ振りコピできるけど、やっぱりあの景色を見ているので紙吹雪ないとちょっと物足りないな〜と思っちゃう自分がいる。

M11. Forever Friends

今!?!?!?!?!?ここで!?!?!?!?FF!?!?!?!?!?!?!?FFは最後じゃないの!?!?!?!?!?!?!?!?!?となりながらも踊ってたらそんなこと忘れた。ライブでFF振りコピしてる時マジで人生で一番いい笑顔してるかもしれん。最初聴いた時はそんなでもなかったけどライブで聴く度好きになるし今は世界一いい曲だと思ってる。そして冷静に見ると確かにこの曲の振り付け簡単だな…

M12. スタートライン

ドキュメンタリー映像みたいなの流れた時は謎に緊張した(2ndの時はそこからライブ中盤なのにアニメPV流すとかいうやべえ演出だったので)。結局普通にスタートライン始まったので安心したけど(安心とは?)。や、スタートライン普通に好きなんですよね…。新たな「はじまり」をしっかり感じさせる前向きで明るい曲になってるし全員ソロパートあるし。てかP'sでも思ったけどサビの振りコピが至難の業でどうしよう…となる(上半身の動きほとんどなくてステップがメインなので)。あとアニメでは6話と7話でしか流れなかった風月verのOP映像流れたのも地味に嬉しかった。

M13. our song

これも貴重な何も考えずに楽しめる枠。やっぱりライブで浴びるとアガる。振り付けもそうだけど明るい曲調と新衣装との相性が良くてめっちゃ視覚的に楽しかった。1stではあったけど2ndでも3rdでも天カメなかったのが物足りないから4thでは復活させて欲しい。あとやっぱ最後のシングアロング歌いてえ〜〜〜〜!!!!

M14. Colorful

世界一好きな曲。この歴代衣装の中で最も鮮やかにメンバーカラーが出てる新衣装でColorfulが披露されてマジで嬉しかった。好きすぎてほぼ振り覚えてるから無限に踊り続けてた。あとサビの「弾けるステップ 繋げてジャンプ」「届けるスマイル 鳴らしてクラップ」のとこでクラップする人全然いなくて寂しい。いなくてもやるけど。 

M15. カレイドスコープ

Colorfulからカレイドスコープ繋ぐのは流石にヤバいって!!!普通に膝から崩れかけた(耐えた)。これも衣装がカラフルな効果で視覚的に万華鏡っぽさが出てて良かったんだけどそんなこと言ってる場合じゃなかった。Colorfulで「僕らが見た未来 語り合った夢は 今も覚えているよあの日の温度で」と歌っておいてカレイドスコープの間奏で夢を語り始めるのマジでズルすぎる。しかもColorfulのMVを死ぬほど観ているので鳴の「ずっと一緒」の時点で気づいてしまい完全におしまいになった。最後をMVの黒板にも一番デカデカと書かれていた舞花の「No.1声優!!!!」で締めるのもヤバい。そもそも今回の朗読台本自体カレイドスコープのストーリーを彷彿させる「全員でオーディション受けて全員落ちる」みたいな感じだしいやカレイドスコープのストーリーを読ませてくれ!!!!!!!!!!

M16. はじまりの鐘の音が鳴り響く空

あ、これで終わりだなと確信した。てかこの曲普通にめっちゃいい曲だと思ってる。振りついてるの初めて見たけど同じ作家ということでbeautiful tomorrowっぽい部分もあったり、サビの振り付けがきっちりチームごとで分かれていたりとあ、こういう振りなのか〜と思いながら見てた。それでいてラスサビは全員で1列になるのもかなみ先生らしいなと思った。あと最後の紙吹雪は心臓に悪い。まさかここで出るとは思ってなかったので。

M17. CUTE♡CUTE♡CUTE♡

まさかアンコールあると思ってなかったからびっくりした。いや確かに披露してない曲あったけど1stも2ndもなかったからないもんだと思ってた。さっきも書いたけど「アンコールありがとうございま〜す!」とか言って出てこなくて本当に良かった。確かにアンコール1曲目向きだよねこの曲。振り付けかわいいんだけどその分振りコピしづらいというジレンマ(やるけど)。

M18. さよならレディーメイド

これ最後に持ってくるか〜〜!!となったけどまあそうだよな〜〜!!ともなった。アニメ12話であの使い方された曲だからそりゃここでやるしかないよね。個人的にはこれ「はじまりの曲」って位置付けだと思ってるから、ここでやるってことは次あるよなって昼の部で思った。そもそも今回のライブタイトル「Start a new line」だし。「迷うことはない そう ここから始めるの」なんだよなあ…。「おはよう」に始まり「さよなら」で終わるという捉え方もできるけどこの「さよなら」は「レディーメイド」に対するものだからちょっと違う気がする。言葉遊びとしては確かにと思うけど。

 

とまあライブ中の率直な感想はこんな感じ(だったと思います)。朗読に関してはあまりにも自然で逆に書くことが思いつきませんでした。#鶴野有紗さんはすごいよ。

改めてライブを振り返ると、2nd以上に密度の高いライブだったなと思います。その分夜の部では少し疲れを感じる部分もありましたが、次回以降はまたチーム曲もあると思うのでそこはあまり心配していません。今回は2ndからの流れを意識しつつも次のライブがあることを前提とした構成だったなと思います。次のライブがあることを意識したというよりはそもそも3rd自体これで完成ではないという印象がありました。実際に4th Partyの開催が発表されているのですが、地味にライブ中に次のライブが発表されるのは初めてなんですよね。そういう意味でも3rdは「前半」という印象がありました。チーム曲を排除し、「Forever Friends」を途中に置き、「さよならレディーメイド」で締めるセットリストは明らかに「続き」を意識させる構成ですし、最初にも書いた通りまだアニメも放送中なので当たり前といえば当たり前かもしれません。最初に書いた「いろいろと思うところがあって」というのはこういうことで、3rdは未完であると感じたのでブログを書くかどうか迷いました(結局こうして書いていますが)。

さて、その4th Partyについてですが、タイトルが「Forever Friends」ということで色々と物議を醸している印象があります。そもそもForever Friendsという曲自体が最初の曲であるにもかかわらず卒業ソングっぽい歌詞という特殊な楽曲であるせいもありますが、確かにアプリの再開も不透明なままライブにこのタイトルをつけられると終わりを覚悟せざるを得ない部分はあります。ですが、悲観するのは流石にまだ早いかなとも思います。確かに可能性の一つとしては4th Partyが最後になるということはあり得ると思いますが、そもそもまだアニメもまだ放送中ですし、アプリの再開はどちらにせよアニメ放送終了後だと考えるのが自然です。リリース時期の予告ぐらいはあってもいいとは思いますが、ReadingLiveも控えていますし、そこまで悲観する必要はないと思います。もっとも、アニメが終わってからも音沙汰がなければ流石に覚悟したほうがいいとは僕も思いますが。

 

若干ネガティブなことも書きましたが、総じて3rd Partyはとても良かったです。これまでのCUE!のライブの良さを損なわず、アニメとの整合性も考慮して作り上げられた新しい形として楽しめました。今回は2ndから脚本を担当している鶴野有紗さんに加え(今回はさらに構成や演出についても関わったとのこと)、衣装デザインを佐藤舞さんが担当するという更なるキャスト参加型ライブになっていたのも良かった点です。アプリでも「志穂が衣装デザインを担当する」というストーリーがあったりするので、そことのリンクも感じられましたし、何よりもそれだけキャストとスタッフの間に信頼関係が成り立っているということを感じられました。毎回本当に素晴らしいライブを作り上げてくださっている皆さんには感謝しています。一方で、上にも書いた通りアプリの再開が不透明というのは多くの人の懸念事項であると思っているので、ライブだけでなくアプリの方も「次」を発表していただきたいです。現在はアニメ放送中とはいえ、6月には放送が終了します。その後のことを考えると、やはりアプリ側になんの音沙汰もないのは不安です。少なくとも6月中にはアプリに関して何かしらの情報が欲しいというのが本音です。もしこれを読んでくださっている関係者の方がいらっしゃいましたらご検討よろしくお願いします。

 

長くなりましたが、今回のブログはここまでとします。アニメの感想記事も書き続けますので良かったらそちらもよろしくお願いします。それでは。

TVアニメ「CUE!」16話感想

こんにちは。

ここ最近更新が遅れ気味だったのですが、ライブが控えていることもあり今回は早めに更新することができました。前回の記事はこちら↓

 

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16話は前回の15話以上に原作を踏襲したエピソードでした。流れとしても前回は二世タレントの聡里、今回は子役出身のまほろにフォーカスしていて、それぞれに違うバックグラウンドを抱えたキャラクター達の中でも特に濃い二人が続いていて良かったと思います。個人的には原作でも好きだったエピソードがほぼそのまま映像化されていたのが非常に嬉しかったです。

今回は全体のストーリーとしてはあまり進んでいないといえばそうなのですが、タイムカプセルを通じて過去のまほろと現在のまほろが交差し、まほろに少し変化が起きるという内容でした。まほろは16人の中で唯一子役出身であり、原作でも何かと過去と向き合うエピソードが多かったですし、まほろの人格を形成する上で子役時代の影響は大きかったはずなので、アニメでもしっかり過去の話を扱ってくれて良かったと思います。16話はモーションキャプチャのシーン以外はほぼ原作の「dig down メモリーズ」そのままという今までになく原作に忠実な回でした。一方でアニメオリジナルの14話でも物議を醸したモーションキャプチャのくだりですが、今回は過去と現在のまほろを対比する上でいい仕事をしていたように思います。小学生のまほろは子役として活動していたこともあり学校に友達がほとんどおらず、かといって仕事の場でも人間関係がうまくいっている訳ではなく孤独だった描写がありました。一方で現在のまほろはプライベートでも仕事でも、仲間そして友達として接してくれる存在がいるんですよね。プライベートの様子はここまででも何度か出ていましたが、今回のモーションキャプチャのシーンでは、バーチャル空間内でもまほろをしっかりと「仲間」として扱うメンバーの様子が描かれていて、夢の中でのまほろが共演した子役に冷たい態度を取られていたことと対比されているのかなと思いました。

まほろと美晴が名古屋までタイムカプセルを掘りに行くシーンは(僕の記憶が正しければ)セリフ含めてほぼ原作通りだったと思うのですが、改めて見返したこと、そして映像がついたことによって新しい発見がいろいろあったなと思います。タイムカプセルに入っていた小学生のまほろの作文には「大人になってもあなたは孤独ですか?」とありましたが、今のまほろは孤独ではないということが美晴が同行していたことによって強調されていましたし、そもそも美晴がいなければまほろはタイムカプセルを開けることはなかったと考えると、本当にいい仲間と出会えたんだなと思わされます。まほろは過去にあまりいい思い出がなく、名古屋に来てからもタイムカプセルを開けることを渋っていたのですが、美晴が帰ろうとするまほろを引き止めたおかげでタイムカプセルを開けることができ、過去と向き合って改めて前を向くことができました。美晴が同行してきた理由は、そうでもしないとまほろはタイムカプセルを開けないだろうと予想していたのか、単にまほろのことをもっと知りたかったのか、はたまた小旅行を楽しみにしていただけなのか謎ですが、人のことを見透かしているようなことが多い一方で自分の腹の中は明かさないのが正しく美晴だな〜などとよくわからない感想を抱いています。

まほろの過去に関しては、小学生という友達を作るハードルが人生で最も低い時期にさえ友達がおらず孤独を感じていたというのはなかなかしんどいなと思うものがあります。まほろ本人は平気だったと言っていますが、それがまほろの人格形成に大きく影響したのは間違いないでしょうし、だからこそ初期のまほろは周囲とあまり関わろうとしていなかったんだと思います。SNSを積極的に更新していたのも友達がいない故の行動と考えると納得がいきますし、一人称が「まほろ」なのもあんまり人と関わってこなかったからなんだろうなと思います。こうしてまほろが置かれていた環境を描くことで、芸歴が長いこともあって仕事に対しては達観している印象がある一方、人間関係はやや不器用なまほろのキャラクター像に説得力が出るなと思いました。

原作の方ではもっと顕著ですが、アニメでも1話を改めて見返してみると、まほろはAiRBLUEに入ってから随分丸くなったように感じます。それは今まで孤独に生きてきたまほろがようやく心を許せる友達と出会えたからに他ならないのですが、かといって過去の自分を否定している訳ではないのもポイントですね。友達のいないまま生きてきた過去があったからこそ、ようやく出会えた信頼できる仲間の存在がまほろにとって特別な存在になり、そしてまほろの考え方や人生を変えていくんだろうなと思います。特に作文を読み終わった後のシーンは、今の自分にはいい友達がいるということを改めて自覚したまほろと、それを確かめるように手を取る美晴の構図が本当に美しく、挿入歌の「雫の結晶」と相まって非常に感動的でした。僕もまさかここで雫の結晶が流れるとは思っていませんでしたし、「おいていかなくちゃ 今までの痛みを もっともっと幸せになるために」というまほろの歌い出しはもちろん、「ぎゅっと繋いだ手」のタイミングも完璧で、このシーンのために作った楽曲なんじゃないかとさえ思いました。帰りの新幹線での美晴とのツーショットも、まほろがいつもの外向きの笑顔ではなく、少し照れたような素の表情で写っていて、また少し心を開いた様子が伝わってくるのがグッときました。このあたりはアニメでないと見られない表現でしたし、原作になかったシーンでもあるのでいい演出だなと思いました。

今回は珍しく原作のシナリオをかなり忠実にアニメ化した回でしたが、アニメならではの演出や前後のシーンが加わることによって、原作から好きだったエピソードがより好きになりました。欲を言えばずっとこんな感じでアニメ化して欲しかったのですが、原作を忠実に再現しようとすると何クールあっても足りないので仕方ない部分ではあります。個人的には他にもアニメで見たい原作のエピソードがいくつかあるので、今後出てくるかどうかが楽しみになりました。これまで若干キワモノ感のあったWind回も、(原作シナリオの力があるとはいえ)ここにきて結構しっかりしたストーリーになってきたので一安心しています。モーションキャプチャで作っているアニメーションが今後どのように物語を広げていくのかが気になりますが、それも次回以降のお楽しみということで今回はここまでにします。明日はライブですが、配信もあるのでこの記事を読んでくださっている方も観てもらえると幸いです。

www.cue-liber.jp

それでは。

 

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TVアニメ「CUE!」15話感想

こんにちは。

先週「もうちょっと早く更新したい」と書きましたが、結局更新が金曜日になってしまいました。流石に16話の感想は5/1のライブ前には書きたいと思っていますがどうなるでしょうか。前回の記事はこちら↓

 

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15話、なかなか良い回だったなと思います。やはり一人にフォーカスした回は話の密度が高くて、キャラクターの人間性が濃く出るのでいいですね。今回は聡里にフォーカスした回でしたが、意外にも鳴についても少し掘り下げがあったのが面白かったです。次回予告で聡里の「母は有名声優」という設定が絡んでくるのは予想していましたが(というか原作にあったエピソードですし)、鳴の「フランス出身」設定についてここで語られるとは思っていませんでしたね…。

今回は聡里回ということで、いわゆる「二世タレント」特有の悩みを描いていた回でした。二世タレントというのは往々にしてデビューしてしばらくは親子セットで公の場に出たり、あるいは〇〇の娘だ息子だと話題になることが多い印象ですが、聡里はそれをよしとしなかったというのが今回の話になります。実際に世の二世タレントの皆さんがどう思っているのかは知る由もないのですが、聡里と同様に「自分の力でやりたい」と思っている人も少なくないのではないかと思います。二世タレントというのはネームバリューや話題性が強いので、活動初期から仕事を得やすいというのは強みではあるのですが、当然それは実力とは関係がないので、実力が伴ってこなければいずれ仕事は減っていきますし、あるいは親の七光りなどと揶揄されることもあるでしょう。特に聡里の場合は、二世タレントと一口に言っても親子で違う分野で活動する人も多い中(CUE!のキャストでも緒方佑奈さんがそうですね)、母と同じ「声優」として活動することを選び、同じ土俵に立っているので尚更です。声優という仕事の一つの特徴として、声だけで芝居をするが故に演じる役の年齢はほとんど関係ないというものがあります。したがって、例えば10代の声優と50代の声優が同じ役のオーディションを受ける可能性もあります。宇津木親子の年齢差は不明ですが、母のりょうこさんは劇中でもアニメ映画の主演をこなしているぐらいなので、まだまだ現役第一線で活動していると考えられます。そう考えると、確かに宇津木親子は同じ役を争う可能性のある「ライバル」と言えるでしょう。そして、聡里は現時点での自分の実力ではまだ母と共演するには至っていないと考えているのだとも思います。「比べられることは仕方ないことだし覚悟もしている」とは言っているものの、今の段階では母と共演しても自分の演技にいい印象が得られない可能性の方が高いと考えていて、それゆえの「覚悟」という表現なんだと思います。だから、聡里は「親子だから」という理由で共演することを断り、自らの力でできること、つまり「ブルームボール」そして「プロジェクトHimmel」に集中することを選んだという訳ですね。よって、親子の共演はお互いに実力で役を勝ち取る時まではしない、というのが聡里の選択になりました。

さて、「答え」を出した聡里でしたが、それを支えた周囲のキャラクター達の描写も良かったです。原作ではどういう描写だったか記憶が定かではないのですが、少なくとも鳴が話し相手になっていたのはアニメオリジナルだったと思います。聡里にも言われていましたが、一見(利恵以外の)他人に興味のなさそうな鳴がこの役回りだったのは意外に思う人が多かった気がしますし、僕もそうでした。ですが、よくよく考えると鳴は原作でも自分の秘密を教えてまで凛音の相談に乗っていたことがあったりと、案外メンバー思いな一面もあるんですよね。それはここまでメンバーと過ごしてきた時間の積み重ねがあったこそですし、今回に関しては聡里と境遇が少し似ていたというのもあるのでしょう。もっともその「時間の積み重ね」の描写は物足りないといえば物足りないのですが、まあアニメの尺の都合上仕方ないものと割り切っておきます。利恵や凛音は今回ネタ枠みたいになっていましたが、聡里のことを心配している様子は十分伝わってきていましたし、個人的には聡里の異変に最初に気づいたのが凛音で良かったな〜と思っています(原作の聡里と凛音の関係性がとても好きだったので)。ちなみに原作では凛音のことを優先してルーティンを崩す聡里が見られたりするのですが、アニメでも見られると嬉しいなと思いつつも過度な期待はしないでおきます。

他にもプロジェクトHimmelについて気になるところがあったりはするのですが、それは追々明らかになってくると思うので今回はあまり言及しないでおきます。小ネタとしてはこのテーマの回において井上喜久子・ほの花親子がキャスティングされていたり、喫茶店のBGMがカナリア/内田真礼だったりと、分かる人は分かるネタが面白かったです。ブルームボール2期やプロジェクトHimmelも始動し、2クール目もストーリーが盛り上がってきている印象なので、今後の展開も楽しみです。あとはWindの話がどうなるかが気がかりですが、次回は原作でもあったまほろの過去についての話になりそうなので、結構期待できるんじゃないかと思います。今週末にはライブも控えているので、アニメ以外の展開も発表されるんじゃないかなという気がしていますが、当日までの楽しみにしておきます。それでは。

 

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