雑記帳

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TVアニメ「CUE!」14話感想

こんにちは。

どんどん更新タイミングが遅くなっている気がしていますが、流石にこれ以上遅くなると放送に間に合わなくなってくるので次回はもうちょっと早く更新したいと思います。前回の記事はこちら↓

 

take-md.hatenablog.com

 

14話、なかなか攻めた回でしたね…(オブラートに包んだ表現)。まあ2クール24話もあるのでこういう回もあっていいとは思いますが、なぜこのタイミング?という気もしないではないです。全体を俯瞰して観ると言いたいことはわかるのですが、如何せん脚本と演出がかなりぶっ飛んでいたのでなかなか内容が頭に入ってこなかったような印象でした。

たくさんあるツッコミどころを一旦スルーして今回の話をまとめると、「自主配信として始めたラジオを続けていくうちにリスナーが増え、海外のリスナーまで現れた。そしてそんなリスナーから『一緒に仕事をしたい』というメッセージが届き、新しい仕事につながった」という感じでしょうか。インターネット配信だからこそ海外からも聴くことができて、このように思わぬところから仕事が舞い込むというのは今の業界らしい描写だったように思います。一方で、今回アニメ本編で主に描かれていた「一緒に仕事をしたい」というリスナー(以下本編に従ってまさぴー氏と呼びます)とコンタクトを取るまでの流れは非常にツッコミどころが多かった印象です。アニメという媒体で描くために膨らませたという事情はあるとは思いますが、普通に考えたら直接会いにいくよりも、そのメールをラジオ内で読んでさらなる情報を求めるとか、あるいはメールに返信するというのが現実的な手段です。それにも関わらずメールの文面にある断片的な情報からまさぴー氏の職場を割り出して凸する、というのは一歩間違えたら(というか既にだいぶ怪しい気もしますが)ストーカーとやってることが一緒なんですよね。パーソナリティとリスナーの立場が逆だったら大問題になっているところです。そしてそのメールに関しても、「自社で開発した翻訳ソフト」を使用しているから日本語がおかしくなったという事情だったようですが、果たしてその程度の精度の翻訳ソフトでラジオの内容が理解できているのかも謎です。まさぴー氏の会社は様々な国にメンバーがいて、その中で日本のメンバーが聴いていたラジオをきっかけに連帯感が生まれたという趣旨の発言をしていましたが、アニメならともかくラジオでというのはいささか不自然だと思ってしまいます。ラジオという媒体の性質上トーク内容を翻訳するのは難しいので、海外から聴くには日本語を十分聞き取れる必要があると思うのですが、まさぴー氏のメールやリアルタイム翻訳の精度を見る限り、トークの内容をちゃんと把握できているのか疑問があります。仮に英語→日本語の精度よりも日本語→英語の精度の方が高く、翻訳がうまくいっていたとしても、ラジオはアニメと比べて人と一緒に盛り上がるタイプのコンテンツではないと思うので、「ラジオをきっかけに一体感が生まれた」というのは日本人同士でもあまりピンとこないような気がします。実際のアニラジにも海外リスナーがいない訳ではないですし、海外リスナーから若干不自然な日本語のメールが送られてくることも時々ありますが、今回の描写はそこからヒントを得ているにしても少し無理があるかなという印象でした。

他にも突っ込みたいところはたくさんありますが、あまり書いても仕方ないのでこれぐらいにしておきます。逆に良かったところはWindの空気感はしっかり受け継がれていたところですね。特に率先して行動する莉子や、乗り気でない雰囲気を出しながらも付き合うまほろの辺りは特にそうですね。ガス欠のシーンやまほろの推理が冴えるところも原作を踏襲していましたし、あとはまさぴー氏の言う「一緒にしたい仕事」がどうなるのかが気になるところです。リアルタイムアニメーションシステムと言っていましたが、いわゆるVtuberのリアルタイムモーションキャプチャに近い印象だったので、仕事の内容もそれに近いのかなという予想をしています。これとリアルタイム翻訳システムを組み合わせれば全世界に生配信ができることになるので、今回の要素がちゃんと活きてくるのかなとも思います。

いろいろと気になることが多かった14話でしたが、今後がどうなっていくかによってまた評価が変わってくるのかなと思います。一方でFlowerとMoonのアフレコ組は1クール目同様に堅実にストーリーが進んでいきそうなので、そこと上手い具合でバランスが取れるといいなと思っています。それでは。

 

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