雑記帳

オタク医学生が思ったことを書くブログ

Talk about 「Sing about everything」

ブログではお久しぶりです。

CUE! 2nd Party「Sing about everything」、本当に良いライブでしたね…今までに行ったライブの中でも1、2を争う最高のライブでした。僕は1st Anniversary Party「See you everyday」で初めてCUE!のライブを(配信で)観たんですが、その時に「次のライブは絶対に行こう」と思わされました。そして2月に発表された今回のライブを半年間ずっと楽しみにしていました。その間にアプリの方がサービス停止してしまうという残念な出来事もありましたが、その分今回のライブへの想いが大きくなったような気がします。そのあたりの詳しい話は前の記事に書いてあるので良かったら読んでもらえると嬉しいです。

 

take-md.hatenablog.com

 

それではライブ本編の話に入りたいと思…ったのですが、1曲ずつ書き始めたら2〜3万字ペースになってしまったので、最後に書こうと思っていた全体の感想だけ書きたいと思います。これは僕個人の事情なのでライブとは直接関係ないのですが、ちょうどこのライブの前日に僕の住む長野県は大雨に見舞われ、14日夜の時点で15日の中央本線の終日運休が決定しており、さらに高速道路も一部区間が通行止めで、予約していた高速バスの運行もかなり危ぶまれている状態でした。さらに予報では15日の昼ごろまで雨が続くようだったので、「このままでは長野県から出ることすら危うい」と思い、高速バスをキャンセルした僕は前日夜9時に車で家を出て会場を目指しました。そして通行止めを迂回しつつどうにか高速道路に乗り、途中のサービスエリアで車中泊をして夜を明かし、なんとか立川にたどり着くことができました。車中泊というお世辞にもいいとはいえない環境の上に雨音と季節外れの寒さで結局3時間しか寝られず、体調も悪い中でのライブ参加でしたが、ライブが始まった瞬間にそんなことは全て吹き飛びました。セットリスト、朗読台本、演出、振付、衣装、キャストのパフォーマンスどれをとっても素晴らしい、そしてコンテンツへの愛に溢れたライブだったので、無理して来て良かったなと思いました。

昨年の1stでもそうでしたがCUE!のライブは基本的にMCがなく、代わりに朗読劇が差し込まれる構成になっているのが特徴で、今回はさらにその朗読劇の内容がセットリスト中の楽曲の歌詞に即した内容になっているのが印象的でした。そして今回の朗読劇、脚本を書いたのがなんとキャストの一人である鶴野有紗さんなんですよね。ソロアーティスト活動をしている声優さんが自身のライブの演出に噛むのは珍しいことではないですが、この手のコンテンツにおいてキャストが演出に噛むのはかなり珍しいと思います。しかも今回の朗読劇はかなりセットリストに即した内容になっているので、セットリストの構成も彼女の意見が反映されたものとなっています。鶴野さんは普段からブログで作品や楽曲への愛を語ったり、小説を書いたりしていらっしゃいますが、それがプロデューサーの目に留まり、今回の起用に至ったそうです。これはそれだけ、鶴野さんに限らずキャストがコンテンツを愛していて、そしてスタッフとキャストとが信頼関係を築けている証なのかなと思います。僕はファンにとってキャストやスタッフがコンテンツを愛してくれていることは何よりも嬉しいことだと思っていて、たとえコンテンツが上手くいかなくても「彼ら/彼女たちが作品を愛してくれているなら大丈夫だろう」って思うことができるんですよね。実際CUE!も現在コンテンツの中核であるアプリのサービスが停止している訳ですが、それでも信じて追っていられるのはそういう部分が大きいです。

少し話が逸れたのでライブの話に戻ります。CUE!のライブではMCの代わりに朗読劇があるのが特徴という話をしましたが、これも比較的珍しい気がします(僕があまり二次元コンテンツのライブを観たことがないせいもあると思いますが)。これは僕がCUE!のライブを絶対に現地で観たいと思った理由の大きい部分で、これのおかげでライブへの没入感が高まっていると思います。今更説明するまでもないですが、CUE!は新人声優(キャラクター)を新人声優(キャスト)が演じているコンテンツで、ライブに行けば当然新人声優(キャスト)が出演しています。しかし、ライブではキャストの素が出るMCがなく、代わりに朗読劇でキャラクターを演じ続けているので、そこに「キャストの人格」はほぼ感じられず、代わりに「キャラクターの人格」が見えるんですよね。他のコンテンツを批判する意図はないですが、僕はこれが二次元コンテンツのライブの理想形だと思っています。舞台じゃないんだからMCぐらい素が出てもいいのでは?という意見もその通りだとは思いますが、あくまで声優は役者である以上ライブ中はキャラクターを演じ続けるというコンセプトは「声優」をメインに扱ったコンテンツらしくて良いと思います。このおかげで、ライブに行けば曲中だけでなく、曲間も含めて最初から最後までキャラクター達と同じ世界線にいられるような気持ちにさせてくれます。そしてアプリが停止している今、この演出は「この間もあの世界は動いていて、彼女達も成長し続けているんだな」と感じられる貴重な機会なんですよね。今回のライブのテーマも「会えない間にあったことを伝える手紙」という形になっているので、よりそれを感じることができました。だからこのスタイルのライブは今後とも続けていって欲しいなと思います。

他にも演出やセットリストなど語りたいことはたくさんあるのですが、僕はまだそれを解釈しきれていないし、ましてや言語化できる自信がないので具体的な話はここまでにします。一言でまとめると、「CUE!というコンテンツはスタッフとキャストの愛とこだわりが本当に強くて、知れば知るほど好きになる」ということです。今回のライブはそれがよく現れた素晴らしいライブでした。ただ一つ惜しいのは、この素晴らしいライブを観た後にストーリーが読み返せないことなんですよね。やはりこのコンテンツはストーリーが大きな魅力なので、それが読めないのは本当に辛いです。アプリがいつサービスを再開するかは分かりませんが、できるだけ早く再開して、またあの世界で、またあのストーリーに、そしてその続きに触れさせて欲しいです。1月からはアニメも始まりますし、CUE!がより盛り上がって、またアプリで「See you everyday」できる日を楽しみにしています。相変わらず拙い文章で申し訳ありませんが、僕の熱意が伝わっていると嬉しいです。改めて、今回のライブに携わった皆さん、素晴らしいライブをありがとうございました。