雑記帳

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TVアニメ「CUE!」4話感想

こんにちは。

毎週感想ブログを書いていたら4週目にしてここに書くことがなくなってきたのでさっさと本題に入りたいと思います。先週の記事はこちら↓

 

take-md.hatenablog.com

 

4話、結構良かったと思いませんか?僕は良かったと思います。では何が良かったかという話をしていきます。

まず登場キャラを絞ったのが良かったですね。8人(+3人)でも多いといえば多いのですが、3話までの約半分になったのでアニメ新規層も観やすかったんじゃないかと思います。そして今回はあいりと悠希にスポットが当たった回になっているので、流石に1話2話での陽菜と舞花、今回のあいりと悠希ぐらいは覚えられたんじゃないかと思います。もっとも新規層で4話まで観てくれた人がどれぐらいいるのかは分かりませんが…

それからキャラと寮の設定紹介が本編にうまく収まっていたのが良かったですね。説明口調にならず会話の中で自然にわかるようになっていた(情報量は多いですが)印象です。具体例を挙げると

舞花「我が家がすっぽり収まるよ」「夢の一人部屋」→実家が狭い(裕福でない)

柚葉「料理人はいないの?」→お嬢様

といった感じで発言から自然に家庭環境がわかるようになっていたり、朝の会話で舞花、ほのか、悠希が同じ学校で学年が違うこと、志穂が大学生であること、千紗はフリーターであること、制服のデザインであいりと柚葉が同じ学校、陽菜は別の学校に通っていることが示されていたりと短い時間で設定が一通りわかるようになっています。特に大事な設定という訳ではないものの、今後のストーリーにおいて必要になるであろう設定ではあるので、無駄に尺を使わず必要最低限の情報を本編内に組み込んだのは上手いなと思いました。

続いて本編ストーリーについてです。今回はサブタイから想像できた通り主にあいりがメインのストーリーになっていた訳ですが、テンポもまとまりもなかなか良かったんじゃないでしょうか。結局4話で言いたかったこととしては「仲間と助け合うことの大切さ」だったのかなと思います。あいりがレッスンで上手くいかなかったのはあいり自身のネガティブさが原因なのですが、他の3人はそれに対して行動を起こせていなかった(あいり自身の問題と片付けていた)訳なんですよね。それを見て桐香先生は「全員失格」と言ったんだと思います。オーディションならば完全に個人の問題として片付けられるのですが、4人で「プロジェクトVogel」に参加すると決まった以上、ある程度連帯責任になる部分があります。真咲社長も「プロジェクトが成功するかどうかはあなたたちの頑張り次第」と発言していましたが、要するに作品を背負っている訳なので上手くいかないことがあれば全員で解決していかなければならない訳です。それはスタッフの責任でもあるのでは?と思わないでもないですが、現時点ではまだレッスンしかしていない状態なのでメンバー間で解決するしかないのかな、という印象です。その後実際に解決のために動いたのは悠希だったのですが、彼女が解決策として思いついたのは「いなり寿司を作ってみんなで食べる」というものでした。「誰かを変えたかったらまず自分が変わること」と真咲社長に言われ、クッキーを焼いている陽菜を見て思いついたのがこれだった訳ですが、結果としては4人で協力していなり寿司を作ることによって連帯感が生まれ、そしてあいりに「自分は必要とされている」と思わせることに成功しています。もともといなり寿司は悠希が一人で作るつもりだったような描写だったので、この流れのどこまで悠希の思惑通りでどこからがそうでないのかは分かりませんが、少なくとも「4人の絆を深める」という意図はあったんじゃないかなと思います。

さて、今回は「仲間との絆」を描いたストーリーになっていましたが、今後の展開の中では逆に「声優は孤独な職業」というテーマの話数もあるんじゃないかなと思っています。これは一見矛盾していますが、実際のところどちらも事実であると思っています。一度オーディションに受かって作品に参加すれば、その作品を一緒に作り上げていく「仲間」ができる一方、そこでできた仲間は別の作品のオーディションではライバルになる可能性もある訳ですし、事務所の同期という関係性もそうだと思います。アプリの方ではそれをテーマにした「カレイドスコープ」というストーリーがあったのですが、この「仲間でありライバルでもある」という関係性が非常に美しく描かれていたのでアニメでも是非扱って欲しいなと思っています。

話が少し逸れましたが、いよいよ本編に入ってきたなという印象を受ける4話でした。5話では「花爛漫!ブルームボール」のアフレコが始まるようで、こちらもいよいよといった感じですね。サブタイトルの「スタートライン」はOP楽曲のタイトルと同一な訳ですが、これがどういう意味を帯びてくるのか楽しみです。

それでは。

 

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