雑記帳

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TVアニメ「CUE!」3話感想

こんにちは。

先週は「えっもう2話!?!?」って感じだったのですが、今週は「あれまだ3話だっけ」という気分で放送日を迎えました。冷静に考えると1話と2話合計で十数回観ているのでそうなるのも当然かという気分ですが、そう考えるとあんまり同じ話数繰り返し観るのも良くないなと思いました。と言いつつこのブログを書きはじめた時点で既に3話も3周しています(ブログ書きながら観直すのでさらに増えると思います)。

2話の感想はこちら↓

take-md.hatenablog.com

 

 

3話は顔合わせと最初のオーディションが終わってようやく事務所として動き出した感じでしたね。原作履修者ながらも今回の3話は「花爛漫!ブルームボール」のオーディション結果や「プロジェクトVogel」など、結構驚かされる展開だったような印象でした。個人的には今回の3話で一気に2つのコンテンツの始動を描くのは展開として悪くないと思いますが、気になる点も多かったのでその辺りを少し掘り下げたいと思います。

まず最初のレッスンですが、このシーン必要だった?というのと、何故4人で?という疑問がありました。顔合わせ〜初日のオーディションで既に集まっていた4人ですが、それはあくまで「たまたま集まった4人」という解釈だったので、今回レッスンを4人で受けていたのは少々謎でした。15人でレッスンをするのはスケジュール的にも人数的にも大変なのでグループごとに分けようという考えは合理的なのですが、どのように分けたか、何故分けたかの説明は欲しかったかなという気がします。そしてそもそもこのシーンをここで入れた意味が今のところよく分かりませんが、後々レッスンの描写は何度か出てくると思うので、そこで意味がわかるといいなと思います。BGMとか内容とかはアプリのレッスンの雰囲気だったので原作ファン向けのシーンだったのかな?という気もしますが。

続いて寮の紹介ですが、CUE!のストーリーにおいて「寮で共同生活をしている」というのは一つ大事な要素なので、ここで早めに「今後は寮生活」ということを示したのは良かったと思います。アプリの方では真咲社長がサプライズで寮を用意していましたが、急に「寮に入ってもらいます」なんて言われても困るので、アニメの方では事前に説明があった体になっていたのは良かったです。ちなみにアプリの方では「古いマンションをリノベーションした」という設定でしたが、間取り図を見る限りどう見てもマンションの間取りではない気がするので、「古い学生寮をリノベーションした」の方が自然かなと思いました。そんなどうでもいい設定はさておき、少し気になったのは間取り図で2階と3階にそれぞれ10部屋の個室があるのに「2階の内装が終わったら8人入れる」と言われていたことですかね。2階に10人と3階に5人だとバランスが悪いとかそういう理由なのか、あるいは2階の個室のうち2部屋は別の用途があるのかなど、部屋数と人数が合ってない理由が気になります。ストーリー的にはおそらくFlowerとBirdの8人のストーリーが先に進むのでそういう設定にしたんだとは思いますが。それからこれはアプリ時代から気になっていたことですが、都内でこの規模の寮を維持するとなると相当なコストがかかる気がしますが、一体どうやって予算をやりくりしているのかということです。いくら真咲社長が有名声優だからといって、この規模の寮と事務所を維持するのはかなり大変だと思うのですが、その辺りはどう扱われているのか非常に気になります(多分明かされることはないと思いますが…)。

さて話は変わって「花爛漫!ブルームボール」のオーディション結果についてです。2話のオーディションで複数の役を振られていた陽菜は結局選外で、舞花、志穂、ほのかの3人が役を勝ち取るという結果でしたが、これは結構意外でした。2話の感想ブログにも書きましたが、アプリの方ではむしろ逆で「自分の方が上手いのに陽菜が主役なのはおかしい」と舞花に言われながらも陽菜が主役を勝ち取っていたので、アニメの方ではそうならなかったのは意表を突かれた印象でした。とはいえアプリの方のストーリーではこの辺りかなりご都合主義的展開だったので、アニメでそうならなかったのは好印象でした。それにしてもオーディション会議がめちゃくちゃスムーズに進んだのが面白かったですね…あそこまで原作者の意見通りにキャスティングされるのは正直現実ではまずないと思います。スポットを当てている職種は違いますが、同じくアニメ業界の裏側を描いた「SHIROBAKO」ではキャスト選考がめちゃくちゃ紛糾している様子が描かれていて、現実はこちらの方が近いと思います。この辺りはおそらくCUE!はスポットを当てる職種が「声優」であるゆえ、オーディションは結果が全てという意味もあって、選考過程はあっさりした描写にしたんだと思います。それにしても舞花は選考中にいろいろと意見を出されていたのに対して志穂とほのかはあっさり満場一致だったのは拍子抜けしました。舞花の演じるキャラクターは準主役ぐらいの立ち位置だったのに対して志穂とほのかの演じるキャラクターはそうでもないというのは理由の一つだと思いますが、そんなあっさりド新人をキャスティングしていいものかと少し不安に思いました。そしてオーディションに受かったのは15人中3人ということで(これは新人としては十分な快挙だと思いますが)、「喜んでいいのかどうか…」とほのかが口にしていますが、これはアプリの方では陽菜の発言だったんですよね。とはいえ陽菜とほのかはこの辺り内面が似ている部分もあるので、この3人の中ではほのかに言わせるのが最適解だったように思います。しかしながら今回選外だったことで先程の台詞を言われる側に立った陽菜も、2話での描写を見るにこのままモブで終わるとは考えにくいので今後どうなるのか気になります。

続いて「プロジェクトVogel」についてです。なんだかどこかで見たことがあるようなPVでしたが、そう感じさせられるということは今の声優業界をリアルに描いてるのかなという気がします。この手のコンテンツはだいたい大手レコード会社が進めることが多い印象ですが、「プロジェクトVogel」は始動時点でクラウドファンディングをしている辺りだいぶ怪しい雰囲気がします。クラウドファンディングで企画をスタートするのは同人コンテンツでしか見たことありませんが、それも今はまだ弱小事務所のエールブルーに声がかかった理由と考えると辻褄が合うような気がします(「ポニポニミュージック」、明らかにポニーキャニオンを捩ってると思うんですが大手じゃないんですかね…)。実際、新人声優を集めてリアルライブ前提のアイドルコンテンツをやるというのは結構多いので、むしろアプリの方にこれがなかったのが意外だったような気さえします(CUE!もアイドルコンテンツではないとはいえ広い括りでは一緒ですし)。それに対して「歌ったり踊ったりって声優の仕事じゃないような」という疑問を投げる悠希ですが、これはアプリの方では志穂の台詞だったんですよね。今時声優が歌って踊ることは全く珍しいことではないので、何故今更その疑問を?という気もしないではないですが、悠希はロボットアニメに憧れてこの業界に飛び込んできたので、その辺りは疎いのかなと思ったりします。この台詞に関してはアプリ通り志穂に言わせて欲しかったなとは思いましたが、この場面で志穂がその発言をするのは流石に違うのでまあ仕方ないかなと思います。この辺りは難しいところで、ソシャゲのシナリオはメインストーリーと独立したシナリオが成り立つのに対して、アニメは全てメインストーリーの中に入れ込まないといけないのでどうしてもアプリの方に忠実にできない部分があるんですよね。ちなみにアプリの方での志穂の同じ疑問に対しては「声優の仕事かどうかは関係なく、与えられた仕事ならばやり遂げる」という答えが出ているのですが、「プロジェクトVogel」に関しては立候補制なのでこの答えは出ないような気がします。ここは志穂の仕事に対する向き合い方を描く上では結構大事な部分なのですが、アニメという媒体で16人それぞれをそこまで描き切るのは難しいので割り切るしかないかなと思っています。アニメでの悠希の疑問に対しては「本来の声優の仕事じゃないのではという意見もあるけれど、どちらが正しいという訳ではなく、色々な道がある」という答えで、やはり少し違います。話が少し逸れましたが、「プロジェクトVogel」は今のところアニメ化やゲーム化など一切決まっておらず、さらにクラウドファンディングも300万円の目標額に対して達成率は10%程度というかなり不透明な状態です(そもそもキャラ絵とPVぐらいしか出ていない状態で合計352000円を出した52人は何者なんだという気もしますが)。それに対しての「参加すればレッスンで忙しくなるけれど、プロジェクトが成功する保証もアニメに繋がる保証もない」という真咲社長の発言は確かにそうだなと思います。始動するだけして少し活動してコケたコンテンツなんて山ほどありますし、それに関してはCUE!も他人事ではなかった訳なのでこの発言はなかなか重いものがあります。それでもこの「プロジェクトVogel」に参加すると決めた悠希、千紗、あいり、柚葉の4人ですが、集まった時の空気感がアプリのメインストーリー初期とほぼ一緒で懐かしかったです。台詞も聞き覚えのあるものが何度か出てきて、ここからアプリのメインストーリー準拠でやっていくのかなと感じさせられました。気になった点としては悠希の「このままじゃ声優を続けられないかもしれない」という発言、アプリの方ではもう少し話が進んでから出たものだったような気がするのですが、まさかこんなに早く出るとは思っていませんでした。確かに「仕事が決まれば認めてもらえるかもしれない」というのはアプリの方と一緒なのですが、所属して間もないのにそれは…という気がします。そもそも声優を続けるも何も始めているかどうかさえ微妙な状態で「続けられないかも」と言われましても…感は否めない気がしました。それ以外に関しても柚葉が「プロジェクトVogel」に参加を決めた理由を「思い出作り」と言っていたのも少し違和感を覚えました。確かにアプリの方でもそんな発言をしていたような気もするのですが、彼女は「楽しく生きること」をモットーにしているのでそこは「面白そうだったから」とかにして欲しかったなと思いました(参加を決める前の段階では言っていましたが)。まあ恐らくはその直後に千紗が怒る理由として「面白そうだったから」よりも「思い出作り」と発言していた方が話の流れとして自然だからそうなったのだとは思いますが。それにしてもこの辺り、アプリよりもチームの形成がストーリー的に自然でいいですね。アニメに出る組がFlower、アイドルプロジェクトに参加する組がBirdという風に分かれたので、WindとMoonがどのように形成されるのか気になります。ついでに「Vogel」はドイツ語で「鳥」という意味の単語なので、「花爛漫!ブルームボール」と並んでチーム名が花鳥風月になった理由づけができるのがいいですね(アプリではなんの脈絡もなく名付けられていたので)。

 

というわけで3話を振り返りましたが、思ったより長くなってしまいました。オーディションの結果発表と新コンテンツ始動という2つのイベントを1話に盛り込んだ分、気になることが多く、同時に4話以降の展開がどうなるのか楽しみになりました。話の流れ的にしばらくはFlowerとBirdが中心のストーリーになりそうな雰囲気ですが、登場人物をある程度絞った方がキャラクターも覚えやすいし良さそうな気がします。個人的には少なくともアプリの序盤よりは面白くなりそうな気がしているので(アプリのシナリオ担当の方ごめんなさい)、一安心できた3話だったかなと思います。

相変わらず文章が下手な上に長ったらしいですが、今後も続けられたらと思います。では。

 

 

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