2021年 楽曲10選
こんにちは。今年もこの季節がやってきましたね… 今年は去年の10倍ぐらい忙しかったのであまり多くの楽曲には触れられていませんが、それでも10曲に絞るのは難しかったです。ちなみに昨年の記事はこちら↓
例によって
- 2021年に正式リリースされた楽曲
- 1アーティスト(名義)につき1曲
というレギュレーションです。今年は聴き込んだ楽曲とそうでない楽曲の差が大きいので各曲のコメントは短めにしています。
- ミライキャンバス/AiRBLUE
- 花咲く僕らのアンサーを/DIALOGUE+
- Starcast/石原夏織
- 僕が愛される日は/近藤玲奈
- Letter/富田美憂
- クラクトリトルプライド/夏川椎菜
- off/東山奈央
- scapesheep/上田麗奈
- Waver/田所あずさ
- 透明人間/三澤紗千香
ミライキャンバス/AiRBLUE
AiRBLUEからは2021年に6曲の新曲が出ましたが、その中から1曲を選ぶとなるとこの曲しか選べませんでした。曲そのものとして好きなのはもちろんなんですが、2021年のCUE!の文脈を踏まえると、「そう止まった時間を モノクロの季節を 前に進めるために」とか「ねえ大丈夫 この絵をそう 信じていてね」という歌詞が刺さりまくっておしまいになります。来年1月からTVアニメ放送開始なので皆さんよろしくお願いします。
花咲く僕らのアンサーを/DIALOGUE+
作詞/作曲:瀬名航 編曲:中山真斗
「Sincere Grace」「透明できれい」と最後まで迷ったのですが、この2曲はアルバムの中に入っていることに意味があるかなと個人的に思ったので、1曲だけ選ぶとするならアルバムに収録されていなくて、かつDIALOGUE+の「今」を歌ったこの曲かなと思いました。秋のツアーのセットリストでは「大冒険をよろしく」の次にこの曲が来ていて、個人的に前から印象に残っていた「最強、といたします!」から「自称最強に幸あれ!」と繋がったのが嬉しかったです。
Starcast/石原夏織
作詞:やなぎなぎ 作曲/編曲:栁舘周平
楽曲提供がやなぎなぎさん・栁舘周平さんという時点でかなり期待していたのですが、歌い出しで鳥肌が立ちました。石原夏織さんの声の良さが存分に活かされた歌い出しからインストのボリュームが厚くなってサビに向かって盛り上がっていく構成、めちゃくちゃ好きです。個人的には2サビの「ずぶ濡れで空を見上げ 逆さまに持った傘で 落ちてく言葉をなみなみ受け止める」というフレーズが印象的です。歌詞の中で傘をこんな使い方で登場させるやなぎなぎさん、流石だなあと思いました。
僕が愛される日は/近藤玲奈
作詞:近藤玲奈 作曲/編曲:hisakuni
「11次元のLena」はデビュー1年目のミニアルバムにしてはかなり攻めてるな、という印象だったのですが、その中から本人作詞のこの曲を選びました。僕は近藤玲奈さんのことをそこまでよく知っている訳ではないのですが、普段の言動からは想像もつかないような歌詞とそれを歌い上げる表現力がとても印象的です。今回のアルバムのプロデュースを担当したhisakuni氏が制作の裏話をまとめていらっしゃったのでこちらも目を通しておくといいかもしれません。
Letter/富田美憂
「Prologue」はめちゃくちゃいいアルバムだったので、その中から1曲選ぶのは難航しましたが、「片思いはじめました」と最後まで迷って本人作詞のこちらを選びました。この曲は詞先で制作されたそうなのですが、その分ストレートな歌詞が活かされているように感じます。富田さん本人もインタビュー記事で言及していましたが、サビ前の「夢で終わらせたくない」の辺りとか、詞先じゃなければ生まれなかっただろうメロディが要所にある気がします。
クラクトリトルプライド/夏川椎菜
本人作詞シリーズが続きますが、やはり歌い手自身の言葉は訴求力が強いです。同じ本人作詞曲ではありますが、前に紹介した富田さんとは対照的に夏川さんは結構言葉遊びをする印象があります。特にサビ前の「はったりで、ぶっただけ、くっだらね…」の辺りはプロの作詞家でもなかなか出てこないフレーズなような気がします。あとはやっぱり最後の「目を見て話すように」は「ファーストプロット」にあったフレーズなので、そこを取り入れているのも良いなと思います。
off/東山奈央
作詞/作曲/編曲:三浦康嗣
「ワーカホリック気味の東山奈央さんを休ませる」というなかなか面白いコンセプトのミニアルバム「off」ですが、6曲それぞれで異なった解釈の「off」を表現しています。それぞれに方向性が違って面白いのですが、その中でも最も「off」らしい、休日の様子をセリフや生活音を交えて楽曲の中で表現しているこの曲を選びました。生活音や環境音を取り入れることを得意とする□□□三浦さんらしい、色々な音を取り入れた楽曲になっています。
scapesheep/上田麗奈
作詞/作曲/編曲:TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND
実は僕はTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDさんが結構好きなので、今回提供があったのは嬉しかったです。それにしてもやっぱり上田麗奈さんの表現力はバケモンですね… 「scapesheep」というタイトルはおそらく「スケープゴート」をもじったものだと思いますが、歌詞を読んでもまだこれという解釈ができていない面があります。上田麗奈さんの楽曲はこういう文学チックなものが多いので、考察しながら聴くのも面白いところではあります。
Waver/田所あずさ
作詞:大木貢祐 作曲/編曲:神田ジョン ストリングスアレンジ:神田ジョン・伊藤 賢
田所あずささんはしばらくロック路線でやってきた部分があり、その頃の楽曲が結構好きだった僕は今回の路線変更に若干不安があったのですが、それはアルバム「Waver」の発売とともに杞憂に終わりました。やっぱり歌が上手い人はどんな曲を歌っても映えますね。その中でリード曲「Waver」を選んだ理由は、田所さんの歌声の繊細さ、力強さ、伸びやかさといった強みが最も活かされている印象があったからです。MVも映画のワンシーンのような仕上がりになっていて、これも今までとは違う印象を引き立てていて非常に良かったです。
透明人間/三澤紗千香
作詞/作曲:三澤紗千香 編曲:千葉 "naotyu-" 直樹
正直いろいろと不安があるのは否めないユニバーサルミュージック移籍後の三澤紗千香さんの音楽活動ですが、いざ曲が出るとやっぱり良いな…となっている自分がいます。今回のミニアルバムは5曲とも全曲3分ちょうどという面白い構成になっているのですが、限定盤の砂時計に合わせる以外にどういう意図があるのかはちゃんと知らないので詳しく聞けることがあると良いなと思っています。今回のアルバムは本人作詞作曲の曲もそうでない曲も結構好きだったのですが、僕が三澤さんの歌声で一番好きな部分である少し鼻にかかったようなロングトーンが活かされているこの曲を選びました。歌詞の方も今までのより詩的な印象で良かったと思います。
他にも紹介したい曲は山ほどありますが、今年の10選ブログはここまでにしたいと思います。それでは。